転職2ヶ月。心の余裕がなかった私
転職して1~2ヶ月が過ぎた頃。
仕事には慣れてきたように見えつつ、
実は毎日、心のどこかが張り詰めていました。
皆親切だけれど、まだ職場に馴染めていない。
質問すれば迷惑かも…とどうしても思ってしまう。
「自分で考えて」と思われないか不安…。
家に帰ればぐったりと疲れて、
週末は疲れ果てて1日寝ている…なんていう日もありました。
そんな中、プライベートでずっと気がかりだったことがあります。
それは遠方に住む友人にいつ会いに行こうか、ということです。
会いたい気持ちは本物だった
その友人とは年に1〜2回会う大切な間柄で、
今回の転職に関しても、考え始めた段階からずっと話していました。
落ち着いたら会おうね、気分転換に遊びにおいで、とやさしい言葉をかけてくれていた人です。
新幹線で行き来する距離だけど、会えば自然に話ができる、大切な存在。
そして、最近体調を崩している、ということも聞いていたため、
タイミングを逃さず、社交辞令にせず会いに行きたい、そう思っていました。
だから、会いたいという気持ちは本物で、3連休に会いに行くと自分から伝えました。
でも――
「泊まりにおいで。一晩ゆっくり話そう」と言われたとき、心のどこかがざわつきました。
それでも「泊まり」は無理だと感じた理由
気を遣い続けることへの不安
ここ最近ずっと、
“誰かと一緒にいること”が負担になりやすい自覚がありました。
職場ではずっと気を張っている。
家でも「疲れを解かないと」と思っている。
そこに「丸1日以上、人と一緒に過ごす」予定が入れば、
きっと私は、また自分をすり減らしてしまう――
そんな予感がありました。
長時間の会話・空気に耐えられない感覚
友人が嫌いなわけじゃない。むしろ大事な人です。
でも今の私は、相手に合わせて笑ったり、会話を続けたりする気力と体力が残っていない。
そんな風に感じていました。
「楽しいはずの時間なのに、苦しさが出てしまうかもしれない」
そう考える自分もいて、正直怖かったのです。
でも、いつ仕事が忙しくなるかわからないし、ズルズル先延ばしにしてしまうことも避けたかったのです。
“日帰り”というちょうどいい選択
だから私は、「日帰りで会いに行くね」と伝えました。
いつ泊まっていたので、変に思われないか、失礼じゃないか、関係がぎくしゃくしないか――
そんな心配はありました。
でも、心身をすり減らして過ごす時間は、きっと誰のためにもならない。
日帰りなら、会いたい気持ちも守れる。
自分の心と体も守れる。
そのバランスを選ぶことにしました。
自分を守ることは、相手を大切にすることでもある
結果的に、日帰りにして正解でした。
限られた時間だったけれど、転職のこと、これからのこと、お互いの近況をちゃんと話すことができました。
友人も「時間あんまりないかなって思ったけど、意外に濃い時間が過ごせたね」と言ってくれました。
そして何より、帰りの新幹線で「疲れたけど、崩れてない」と思うことができました。
自分を守ったことで、相手との関係も素直に大切にできた気がします。
気を遣いすぎる人へ伝えたい距離感の作り方
「泊まらないなんて、冷たいかな?」
「せっかく誘ってくれたのに申し訳ない…」
私のようにそう感じる人は、きっと優しい人なんだと思います。
でも、会う時間の長さよりも誠実に会うことのほうが大事だと今は思います。
◎ 会うことは断らない
◎ でも、無理はしない
◎ 距離をとる=関係を切ることじゃない
◎ 自分の心をすり減らさない選択肢を持つ
それができると、
プライベートの人間関係も、働く自分も、両方守れるようになります。
「会いたいけど疲れてる日」
「好きだけど泊まりはしんどい人」
そんなときに、
“日帰りという距離感” はちゃんと味方になってくれます。

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